「可愛いオンナじゃん。めちゃめちゃ俺好みだわ。和正と趣味が被るのはアレだが……」
頬に触れられ、その手は下へとおりていく。
……どうしよう、どうしよう、どうしよう!?
ほんの少し触られてるだけでも気持ち悪い。
私が触れられて嬉しいと思うとは暁だけ、なのに……。
こんなやつとなんて絶対にしたくないし、今日を命日にしたくないし……なんとかしなくちゃ。
そう思ってもなにも思いつかない。
現状打破する方法なんて、なにも……っ!
「おねーさんにひどいことしないでっ!!」
大きな声を出したのは、未玖ちゃんだった。



