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熱は驚くほどすぐに下がった。
朝、目が覚めると暁は私のそばにはいなくて、あれはぜんぶ夢なのかと思ったが……。
春樹さんから聞いた話では、私は暁にちゃんと看病されていたらしい。
ワガママ言ったり、薬を飲ませてもらったのは、きっと夢じゃないんだろう。
思い出すだけでもいろいろ恥ずかしい。
……私、怒ってたはずなのに甘えすぎじゃ?
迷惑じゃなかったかな……。
思うことはあるが、とりあえずお礼はしないと。
そう思って出かけている暁が帰ってくるまで待っていたのだが……彼は、夜中になっても帰ってこなくて。
私の心は、不安に包まれていた。
暁は、いついなくなってしまうかわからない。
月城組との戦いで、今度こそ本当に命を落としてしまうかも。
もしかしたら……今日いなくなってしまうかもしれない。



