月夜に笑った悪魔



泣いても血がとまるわけじゃない。
私がこんなことしてる間にも血は流れ続けて、死んでしまうかも……。



「月城岳……っ、おまえは、俺が……」


月城岳を追おうと何度も立ち上がろうとする彼。
それでもやっぱり立てなくて、私に寄りかかる。


「動くなバカ……!血が出てるから……っ」
「……月城岳っ!」


私の言葉など彼は耳を傾けず。
月城岳の後ろ姿を見て、何度も立ち上がろうとする。



この男は、自分のケガの状況をわかっているのか……!



私は思いっきり自分のおでこと彼のおでこをぶつけて、頭突き。



直後、激しい痛みがおでこに……。


不安と恐怖、その痛みもあり、ぽたりと涙がこぼれ落ちた。



「動かないでって言ってるじゃんバカっ!!」