月夜に笑った悪魔



「暁……っ!隼人は──」
「痛い目にあいたくなければ正直に言え。本当におまえは月城組と関わりはねぇのか?おまえはなんでここにいる。目的はなんだ」



私の声は低い声によって遮られ。
暁は隼人の後頭部に当てた銃をおろすことはない。


彼は月城組には容赦は一切しないんだ。




「……大金がもらえるいいシゴトがあるって話を、バイト先の客から聞いたんだ」


隼人は、ゆっくり口を開く。



「そのシゴトが気になったから客とは連絡先を交換してて……。シゴト内容やどれくらい金がもらえるのか聞いたうえで、シゴトをやりたいって言ったらここに呼び出されたんだ」


……その客、というのはぜったい月城組だ。
ここに入る前に聞いた、月城組の話と同じ。