月夜に笑った悪魔



「美鈴、また明日話そう!じゃあな!」


彼は大きく手を振ると走って去っていく。


今は、2時間目の授業が終わったあとの休み時間。
まだまだ授業は残っているのに。




……こんな時間からバイト入れてるの?
これじゃあ、私より隼人のほうが留年する可能性が高いんじゃ?


なんて思ったがもういない彼にそんなことは伝えることはできず。



私は自分の教室へと戻った。