月夜に笑った悪魔




……あぁ、だめだ。

すごく気持ちいい。




キスだけでそう感じた相手は、暁がはじめて。
そして、キスだけでこんなに乱された相手も暁がはじめて。



そんなことを思うのは、暁のキスが上手だからだろうか。
……もしくは、私たちの相性がいいのか。



自分からも舌を絡めにいけば、足に力が入らなくなり立っていられなくなって、急にガクッと力が抜けた。






「……あっぶな」


崩れ落ちそうになった体を支えてくれたのは、暁。




「ご、ごめ……っ」


足に力を入れようとしてもやっぱりまだ力は入らず。
私はゆっくり床におろされた。


私よりではないけど、暁も息を乱す。
……少し余裕そうなのがムカつく。





扉に背中をつけて、乱れた息を整えようとした時──。

頬の横についた大きな手。


そして……再び近づいてきた整った顔。



「ちょっ──んっ」


休む間もなく重ねられる唇。