月夜に笑った悪魔




「美鈴さん、スイカ切ったので若頭と芽依さんと一緒に食べてください!
あと、お風呂沸いたことも伝えてもらってもいいですか?」
「わかった!ありがとう!」


スイカがのったおぼんを春樹さんから渡されて、暁たちに声をかけに行った時のこと。





「……暁、今日一緒にお風呂入ろ」


暁の部屋から聞こえてきた小さな声は、芽依の声。
ほんの少しだけ開いた襖から部屋の中が見えたが、2人の距離はかなり近かった。



2人だけの密室。
そこで……私がいないところで、なんてことをっ!?


お、お風呂誘ってたよね……!?



私は、芽依が暁のことを好きでも、心のどこかで少し大丈夫だと思っていた。



芽依は中学生だし、大人しそうな性格だから……そんな万が一のことにはならない、って。


そう思ってたけど、ぜんぜんちがう。
大人しそうな顔して、積極的じゃんか!?



これは、やばいかもしれない。
中学生だからって、侮れない。


芽依は婚約者がいると知りながら、奪いにきてる……!