尻もちを強くついて痛い。
痛いけど、それを気にしている場合じゃなくて。
早く起き上がって逃げようとすれば、今度は肩を強く押されて地面に頭をぶつけた。
次の瞬間には和正が私の上にまたがってきて、手を押さえつけ……。
「んんっ……」
唇を奪われ、強引にねじ込まれる舌。
や、やだ……っ!
キスなんかしたくない。
触れたくもない……!
口内に入ってきた舌を、ガリッと強く噛む。
「ってぇな……!!」
唇が離れて、緩む力。
その隙をついて、全力で体を動かした。
おさえつけられていた手が離れ、和正をとにかく強い力で叩く。
……けれど、私の攻撃は近くにいた黒服の男性2人によってとめられてしまって。
両手両足をおさえつけられて、ちっとも動けない。
次に聞こえてきたのは、和正の舌打ち。
鋭い目つき。
上から私を見下ろす彼は……ものすごく怒っていて、体が凍りつく。
「……絶対犯す」
低い声が耳に届いたあと、私が着ているブラウスに手をかけ、乱暴に開いた。



