……でも、遅れてやってくる胸の痛みで現実だって思い知らされる。
「まぁおまえは家政婦兼セフレか」
あはは!と笑う和正、それにつられるように笑う黒服姿の男性2人。
「女子高生の体は最高だったよ、今までありがとな」
頬に触れていた手がゆっくり移動して、頭を撫でていく。
……痛かった。
和正と体を重ねるのは痛くて、毎回私は泣かされてた。
でも、泣いても耐えていたのは……好きな人だったから。
好きな人だからはじめてを捧げて、痛みにも耐えていたのに。
こんなのって……。
「あともう1個言っておくと、おまえのダチに『美鈴が援交してる』って噂流させたの俺だから。
その噂流して、おまえを学校でも孤立させて俺にさらに執着させるっていう作戦だったんだけど、うまくいきすぎてびびったわ」
傷ついた心に、さらに追い打ちをかけられる。
……もうやめて。
……もう、聞きたくない。
「美鈴は俺の家政婦としては優秀だからなー。絶対に手放したくなくてこんなことしたけど、ごめんな。
でも、やっすい友情だなぁ。おまえのダチは金を目の前にして、すぐ『噂流す』って言ったんだぜ?」
聞こえてくる、笑い声。
私は耐えきれず……涙を流した。



