「ダウト」



「は?」



「全く表情が変わらない。
嘘つくことに慣れてる。


日本に染まった外人が良くなる表情だ」



「っ、はは!
そこまで分かってるなら追求しないでください」



「ふふ、やっと笑った。」



「はい?」



「ずっと難しい顔してたから」



「そう、ですね。」



「お、本日の主役が登場だ。」



霧島選手の言葉でフィールドに目線を戻す。



そこには立派な体格をし、
風見地自動車のユニフォームに身を包む
外国人。



レオルド・スミスがいた。



「集合!!」



「ありゃ、集合だ。


じゃあね嬢ちゃん。」



「はい、失礼します。」



軽く頭を下げて去っていく霧島選手をみる。



んー、言った方が良かったかな?



左足、違和感あるような走りしてるって



まぁ、いいかな?



直ぐに練習が再開される。



レオルド・スミスは軽く体を動かすのか
こっち側で軽くボールを扱っている。



無駄のない動き。



さすが世界トップのニュージーランド代表



あ、さっきのもうちょっと左。