勢いよくリビングを飛び出して
自分の部屋に向かう。



スマホを開くと多くの着信履歴。



ピリリリリ!!



っ!



電話の相手はカインだ。



ピッ



『もしも』



『チナツ!!!やっと出た!!』



『っ!ごめん、気づいてなかった』



『いや、大丈夫だ。
それよりそっちはどうにもないか?』



部屋に入って鍵を閉める。



カーテンも何もかも締めて
椅子に座る。



『こっちはどうにもなってないよ。
一応顔は隠されてた見たいだし』



『やっぱチナツもあの記事をみたか』



『うん、さっき』



『くそ、チナツに知られる前に
終息させるつもりだったんだが』



『こんなに大事になってたら無理でしょ』



『あぁ、そのせいでこっちは朝からやばい』



『.....ごめん。』



『あぁ、ほんとに2人共大バカ野郎だよ!!!』



『....ごめんなさい。』



『でもな、チナツ』



あれ?



そこで声が遠くなる。



ん?



『『『おめでとぉぉぉぉぉお!!!』』』



うぉ!?



キーんとする程の大声がスマホからなる。



『ははっ!ありがとう
カイン、エル、サンス』



3人の嬉しそうな声に
笑みがこぼれる。



あ、後ろからおじいちゃんの声が聞こえる。



『みんなやっとって感じだよ!!』



『はぁ!?みんな知ってたの!?』