朝から憂鬱な雰囲気を醸し出しながら
校内を歩く。



最悪だ。



あんな夢見るなんて



恥ずかしすぎてまじ死ねる。



最悪。



もーいや。



でも、



でも、



レオ、かっこよかった。。。。



それがムカつくけど!!!!



あ、



向こうも私に気付いたように
目を開いて少し迷ったような顔をする。



『チナ』



『ナーベラ』



ナーベラが私の名前を呼ぶ前に
ナーベラの名を呼ぶ。



『な、なに。』



『ありがとう。
レオに合わせてくれて。』



『あ、でも、』



『おかげで、仲直り出来たよ』



それ以上のこともあったけど



だから



『でも、私は、チナツを裏切って』



『大丈夫。
どんな形でも
仲直りしたことに変わりないから』



そう言って手を差し出す。



だからね、



早くそのそれ以上の事を話したいの



『ごめんね〜〜、チナツ〜〜』



ナーベラが私の手を取る。



『ひひっ、すんごい泣き方』



『ゴメンなさーい』



『いいよ、


その代わり、』



『その代わり?』



『その代わり、レオとの話いっぱい聞いてね』



『聞くー!!
気になってたー!!!』



立ち直るの早いわ



まぁ、それがナーベラだよね。