『俺は、どうしたらいい』



返事は帰ってこない。



ゆっくりとカインを見上げると
ガリガリと頭をかく。



『好きにしていいんじゃねーの』



『は?』



『この世にお前よりクズなやつは大量にいる
でも、恋愛しちゃいけないやつなんて
居ないんだから、


少しは素直に伝えていいんじゃないか』



カインが面倒くさそうに俺を見る。



『素直、じゃないか?』



『ちっとも素直じゃねーよ。』



『ははっ、それは、いけないな』



『あぁ、それはいけねーな。』



『なぁ、』



『んだよ』



『告白って、どうすればいいんだ』



『は?』



カインが驚いたように目と口を開く。



『いや、こう考えたら
どうしていいのかわかんなくなった』



『え?いや、アホなの?
あの百戦錬磨の遊び男のレオが?
告白ってどうしたらいいか分からない?


嘘だろ』



『本当だ。


こう考えたら俺は告白と言うものを
したことがない』



『え?今までの彼女は?』



『向こうからだ』



『イケメン滅べ!!!!!!』



『焼くな』



『うるせー!!
もーてめぇはしらねぇ!!好きにしろ!!』



怒りながらカインは出口を後にする



好きにしろ、か