苦笑を見せながらナーベラと共に
コートに入る。



この大学はラグビーが強い。



らしい。



この大学に来てニュージーランド代表合宿に
来てた人が大学院にいてめっちゃびっくり。



向こうも覚えてたらしくて
なんか、仲良くなった。



そしてその人から強いってこと聞いた。



ほんと、入った大学間違えた。



『おっしゃーやるぞ!!』



『ちょ、お兄ちゃん!?!?!?』



あ、スティーブンがラグビーしようとしてる。



いや、ヤバいって、
大学生っていってもトップ選手はヤバいって。



『チナツ!行ってくる!!!』



『気をつけて』



『うん!!!』



お兄ちゃぁぁぁあぁあん!!!!
と叫びながらナーベラが突っ込んでいく。



うん、頑張って。



大人しく近くのベンチに座る。



『そうしてっと、先輩が言ってた姿だな』



『....ブライアン』



ニュージーランド出身の同級生。



ブライアン・ウィルエン
代表だった先輩と仲良くて
それ経由で私とも仲良くなった。



『横いいか?』



『どーぞ』



『あの、その、えー、と、』



『レオなら連絡取ってないよ』



『な!ち、ちが!れ、レオルドさんなんて』



『そーだね、ブライアンの眼中に
レオなんていないもんねー、
スティーブンだもんねー』



『レオルドさんの方が凄い!!』



はっ!とした顔をするブライアン。



うん、知ってる。



何を隠そう。こいつはレオが大好きなのだ。