もしかして、



レオは



そこまで考えてふふっと声が漏れる。



『2度目はレオからかも』



今回でテイラーさんがいいかなーって
思ったりしてね。



その考えが読めたのか
レオが近づいてきて私の頭を小突く。



『有り得ねぇ』



そう断言したレオにさらに笑みが溢れる。



『ねぇレオ』



『なんだ』



『私は1度目も許した気は無いよ』



そう悪戯っぽく言うと
レオが驚いたように目を見開く。



そしてまた顰めっ面顔に戻る。



『こんな奴らほっとけ』



そう言ってレオが周りを見て鼻を鳴らす。



そのドヤ顔についに吹き出す。



『おーおー、レオちゃん?
聞き捨てならならんぞー?』



そう言って絡んできたのはエルだ。



『なんだ。』



『さっき止められたの誰だっけー?』



『ラグビーは
止められる前提でするスポーツだ。


フェイントに騙されるお前がどうにかしている』



『ふふーん、其れこそフェイントだよ』



『強がるな』



『ホントだよ!』



『ぶは!エル、レオのむっちゃ下手くそな
フェイントにかかったのかよ!?』



サンスの笑い声に全員が笑う。



『む、下手くそってなんだよ』



『お前は下手いぞ』



『なんだと!』



終わらないエルとレオの口喧嘩。



まぁ、反省会は後でいっか。



バインダーに挟んである
レオルド・スミスと書かれた紙を隠すように
背中に回す。



また、1番多く書いちゃったなー