高校に入学してから3ヶ月。 その日も、窓際の一番後ろの席の主は現れなかった。 そこにいるはずの人物は、 「出席番号7番。片瀬 希美‐カタセ ノゾミ‐」 名前だけは、忘れられなかった。 彼女を知っている訳ではない。 ただ、優斗が高校に入学してから、 一度も姿を見せた事がなかったから。