神羅〈天逆毎はね、一回物事が意のままにいかなかった時…とある神様を敵に回してしまうんだ。
敵に回すと言うか…逆らうと言うか…飛ばそうとしたと言うか…とにかく、そういうことをしちゃったわけ。〉
…ほうほう、つまり、
『喧嘩売っちゃいけない相手に喧嘩を売っちゃったと。』
神羅〈簡単に言えばそういうことかな。〉
なるほどなるほど、神々も自由だよねぇ、とは神話読みながら思ってたから何となく理解出来るね。
神羅〈まあその神様の話はいずれするとして…〉
『は?』
神羅〈長くなっちゃうかもしれないから!?〉
別に、既に長くなってるし良いんですけども。
神羅〈あー…なんて言うのかなー…うん、最高神?〉
『天逆毎は馬鹿?』
神羅〈そんなこと言わないであげて。〉
“気持ちは分かるけど”って副音声が聞こえちゃってますが。
神羅〈まあそれで…一回幽閉されちゃったわけだよ。〉
『ひえー、幽閉とかやっぱり怖ー。』
いくら最高神様と言えど、同じ神であり仲間と言っても過言ではない女神様の天逆毎を幽閉とか…ひえっ
神羅〈それで…天逆毎が恨みに恨んでやり返そうとした時…やっぱり最高神の力は伊達じゃなくてさ。
所謂返り討ち…って言うのを受けてしまったんだよね。〉
『圧倒的自業自得とか笑うしかない。』
神羅〈でもね、神って何かを恨みに恨んだ時って…かなりの力を発揮するの。
それを物ともせず返り討ちにした最高神も最高神なんだけど…その時、天逆毎から一振りの刀が出てきたのね。〉
『…それが、この天逆毎丸、と。』
神羅〈ご名答。〉
…この刀は、天逆毎の恨みの果て…って感じがするな。
それなのに…何だろう…何か、悲しい感じがするのは気のせいなのかな。
『…ふーん、そうなんですか。』