美琴が高校2年の春

最初に搬送されてから1年がたった時
緊急入院してきた

その時は意識がはっきりしていなかった

親父は美琴に1週間もつかどうかと伝えた

しかし翌日 母親は亡くなった

桜が満開で外は晴天だった

美琴は毅然とした態度で親父に

「ありがとうございました」

そう言って頭を下げた

ナースが処置をしている間
美琴は一人部屋から出て行った

俺は後を追った

ついた所は屋上だった

美琴は屋上の隅に行き
声を殺して泣いていた

俺はすぐに傍に行きたかったが…
行く事も出来ず…見守った

どのくらい時間が過ぎたかわからないが…
涙を拭いて病室へと戻った