オフィスにPCのキーボードを叩く音だけが鳴る。 ぐうぅ。 お腹の…鳴る音? 『すみません。気にしないでください』 優香ちゃんが淡々と告げる。 そんなこと言えばいいのに、ということをすぐこの子は隠そうとするのよね。 「私何か食べるもの買ってきますね」 鞄から出した財布を手に持ち、急いでオフィスを出る。 ボタンを押すと、ポーンと音が鳴る。 運良く近くの階に停まっていたようだ。 開いたエレベーターに乗り込むと1階のボタンを押す。