『僕のことを安全な人だなんて思わない方がいい。 僕だって男です。 それに…浄心さんはもっと自覚したほうがいい』 「なにを」 聞き返す私の言葉を彼が遮る。 『…わからないなら、いいです』 こんな風に二人きりで居ても、私の想いは彼には伝わらない。 どんなに踏み込もうと勇気を出しても、うまく煙に巻かれて突き放される。 その時、タイミングがいいのか悪いのか オーダーした料理が届けられた。 頭の中に渦巻く彼に対する焦燥感のせいなのか 料理の味は、よくわからなかった。