「今宵? 何熱心に読んでんの?」 後ろから聞こえた声にバシンと雑誌を閉じた。 「……ううん、なんでも」 冷汗がでた。 動揺全開で目が泳ぐ。 「どうした? それ買うの?」 「うん……買ってくるね」 最後一行、目に入った文字が、ずっとあたしの胸を抉ってる。 “身勝手なキスやエッチは、自分の欲を満たすため” ……欲を、満たすため。 帰り道、何度も頭の中で繰り返された。