穏やかで静かな声。居心地のいい落ち着いた雰囲気。 全然変わらないのに、なんで気付かなかったんだろう。 顔、よく見てなかったもんなぁ……男の子ってだけで、恥ずかしくて。 「ごめんね、あの」 忘れてて、なんて言いづらい。 「気にしないで。こっちも言わなかったんだから」 ってことはやっぱり音羽くんはあたしのこと、気づいていたんだ……。 本当にあたしって……。どうしようもない。