僕とフローラお嬢様は、小さい頃からずっと一緒に育てられた。

その頃の僕は知らなかったんだ。

僕は執事で、フローラはお嬢様で、

それは超えることの出来ない壁だと。

「フローラ!こっち来いよ!綺麗な花が咲いてるよ!!」

「ほんと!?どこどこ?」

彼女は幼いときから本当に綺麗で、僕はきっと宝物を手にしたような気になっていたんだろうか、