フローラのお父さんは威厳たっぷりにそう言うと、温かな笑みを零した。

それをこっそりと覗いていた僕はなんだか不安になった。


窓から、敷地内の原っぱで花かんむりを作るフローラの姿が見え、僕は一目散に走っていく。

「·····ねえフローラ、僕らはずっと一緒だよね?」

挨拶もせずに、はあはあと息を切らしながら言った僕を見て、察してくれたのだろう。彼女は何も聞かずにこう言った。