ほんとにすごいよね。

私の周りは警察のお偉いさんがいっぱいいるの。


でも、驚くのはまだ早い。

私の知り合いの刑事さんはこんなもんじゃない。


例を挙げるならば、この中では唯一成人を迎えている享にぃこと藤ヶ谷 享 (ふじがや とおる) と、秀にぃこと七瀬 秀 (ななせ しゅう)。


この二人も警察関係者。


しかも、まだ若いのに、人の上に立つ立場の役職らしいです。


えー、役職名は…知りません。

だって、二人ともあんまり仕事に関してあんまり多く語らないから。


そもそも会う機会も少ないし。


私としてはちょっと寂しいんだけど、しょうがない。


仕事柄なかなかそうもいかないみたいだから。

「何をそんな浮かない顔をしている?」

「わっ…!」


いきなり声をかけられて目をパチパチさせていると、クシャっッと頭を撫でられた。