ママは目を見開き、少なからず驚いているようだった。


「梨那……。やっぱりあなたもパパやお兄ちゃんに似て、鋭いのね……。そうよ、その通り…」


ママは一旦言葉を切って、私達の目を真剣に見つめ返す。




「新也と快斗がね、交通事故に遭ったって、連絡があったの………」




……しんにぃと…かいにぃが………?


私は一瞬、頭がフリーズしてしまった。


「…ママ、しんにぃとかいにぃの容態は……?」


さすがの私でも、そう聞く声は震えていたと思う。


「…新也は出血の量も割と少なく、左足の骨折だけだけで、意識もあるみたいなんだけど、快斗は……全身ひどい打撲で、出血量も多かったみたいで……」


命に別状はないんだけど、まだ意識が戻らないみたい、と少し泣きそうな顔のママ。