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私は、3歳の時に初めて我が家が主催するパーティーに出たんだ。


だけど、そのことが原因で、上流階級、さらには日本全国に私のことが広まってしまった。


私の容姿は、栗色の髪に藍色の目。


お兄ちゃん達もみんな、珍しい容姿だったけど、私はその中でも一際目立っていた。


そのせいで、“とんでもなく可愛い美少女”などという噂を勝手に広められてしまい、挙げ句の果てには、“幻の花の妖精”という、私とはほど遠いあだ名をつけられてしまった。


パパやママ、お兄ちゃん達は、そのことを心配して、それ以降、私を社交界へ出さなくなった。


だけど…私が5歳になった時。


日頃から絶対に一人になるな、と言われていたのに、私の注意不足で誘拐されてしまったんだ。