彼女の中に踏み込むということ……… それは、俺の今までの生活とはほど遠い、未知なる真っ黒い世界を見るということに等しい。 いや、もしかしたら、それよりも酷いかもしれない……… とにかく、並大抵の覚悟では到底無理なはず。 だからこそ、あと一歩が踏み出せない…… もし、俺の覚悟が中途半端で、梨那を傷つけてしまったら…… そのせいで、梨那から笑顔が消えてしまったら…… そう思うと、どうしようもないくらい怖い……… 結論を言えば、俺がヘタレなだけ。 みっともないって言われてもしょうがない。