「…快斗、個人的にはいやなんでしょ、ここに私達が住むの。」


ため息を溢した快斗をジト目で見る綾乃ちゃん。


すると、お茶を飲んでいた快斗は軽くむせた。


「…しゃあねえだろ。だって、お前どうせ毎日朝早く起こしに来るだろ?俺の貴重な睡眠時間が…」

「はあ?何その言い方。そんなこと言ってると梨那ちゃんに言いつけるからね!」

「な!お前それは卑怯だろ!」


…完全に尻に敷かれてるね、快斗。


それに、梨那の名前を出しただけであんなになるって、やっぱり快斗は極度のブラコンだね。


まあ新也も似たようなもんだけどな。

…って、僕がこんなこと言えないけど。


ん?

どういうことかって?


…一応内緒ってことにしておこうかな。

どうせ、すぐに分かっちゃうと思うけどね。

秀もさっき何気にサラッと言っちゃったし。