深い意味なんてない、からかってるだけだってわかってるけど。


素直に赤くなってしまう。


すきだなんて言われ慣れてないし。


……それに……


廉くんは、自分が周りからどう見えるのかもっと考えて欲しい……


いや、わかった上でやっているのかもしれないけど。


わたしじゃなかったら、ほんとに簡単に好きになってしまうと思う。


廉くんがわたしを見る瞳が、キラリと輝いて、それが妙に魅惑的だった。


この人に手に入らないものなんてあるんだろうか。


こんな綺麗な人に。


あらためて、不思議な気まぐれで、この人がわたしなんかのために、特訓として一緒に過ごしてくれていることが、奇跡だとおもった。