「……廉くん?」 上目遣いで見上げてくる目の前の女の子は、黙ったままの俺の様子に、何にもわからずにきょとん、としている。 なんとか、いつものように微笑んだ。 「……なんで、突然?」 「……えっと……」 モジモジとする彼女は、少し頬を赤らめて、何か言い悩んでいる様子だ。 その困った顔が、あんまり可愛くて。 俺の脳内で何かが弾けそうになる。 …待て。 確かに、目の前のこの子は、付き合って3ヶ月の俺の彼女で。 この子も俺が大好きだってわかっているけど。