殺す少女と堕ちる男達 2

「うふふ、拓哉もなかなかやるわね」

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私が黙っていると、お母さんは急に少し悲しそうな顔になった。

「うちね、お父さんが蒸発して、私が病気になって、本当に拓哉には迷惑ばかりかけてしまってるの。ほとんど毎日バイトして、拓海の面倒だって見て、生活を支えてくれてるの」

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「……学校だって、本当は行きたかった所があったはずなのに、お金の心配して、学費の安いあそこに入ったの。……本当に、無理ばかりさせてしまって………………だからね」

そう言うと、お母さんは私の方に向き直る。

「拓哉を、少しでいい、支えてあげてくれないかしら。こんな事言うなんて母親失格だけど、あの子、私には絶対に心配かけまいと、弱い所は見せないのよ…………」

「だから、お願いします」

そう言って頭を下げるお母さん。