殺す少女と堕ちる男達 2

『……了解しました』

「頼んだぞ」

若からの確認が終わる。そして部屋を出て、向かうのは春馬の部屋だ。春馬は光一と同じ部屋にいる。本家の家は入り組んでいてとても大きく、何度来ても迷いそうだ。

コンコン

今は、光一は仕事と言っていたので、春馬だけのはずだ。

「…はーい」

ガラッ

「あ!ナルちゃん!」

そう言って、抱きついてくる春馬。

『……春馬、久しぶりだな。なかなか会いに来れなくて悪かった』

「うううん!今日会いに来てくれて嬉しい!
……僕は兄ちゃんと違って、ナルちゃんの家の方にはあんまり行けないから……」