「あら、これは何?」

「これ、お母さんが食べたいって言ってたメロンパンだよ!」

「まぁ!買って来てくれたの?」

「うん!おねぇちゃんが買ってくれたんだ!」

「おねぇちゃん?」

「うん!おねぇちゃん!早くこっち来てよ!」

…………………………

仕方なく病室に入っていく。

「まぁ、すごい別嬪さんねぇ〜、あなたが買ってくれたの?」

『……まぁ』

「ありがとうね〜、あなたは拓海の友達?」

チラッと拓海を見ると、首を縦にブンブン振ってた。

『…………はい、そうです』

「そうなの!お名前は?」