殺す少女と堕ちる男達 2

『…………ん、どした』

静かな風の音と、お互いの心音だけが響く。

「…………ナル、好き」

『…………ん、私も好きだぞ』

「…………ちげぇよ。お前分かってねぇだろ」

『……何がだよ』

「……はぁ、たく、、、ん?そのピアス、瞬達もしてたよな?」

『……あぁ、これか。この前お揃いで買ってきたんだ』

「………………ふーん」

私は光一の首元に目を向けて、細める。

『……このネックレス。付けてくれてんだな』

「当たり前だろ」

あげたものを付けてもらうのは、案外嬉しいものだ。