殺す少女と堕ちる男達 2

成美は、啓太に向けていた顔を俯かせた。

「…俺はもう、あんたが傷付いてるところを見るのは、嫌なんだよ、、」

啓太がこんなに感情的になる事など滅多にない事だ。

『………………私は』

啓太は成美の声に顔を少しばかり上げた。

『………それでも私は、お前らに生きていて欲しいんだ』

「っ…………」

『…護られる事は弱い事じゃない。寧ろ強い事だと、私は思う。私はお前らなんかより、ずっと弱いんだ』

「……でもっ!」

『逃げてるだけなんだ。護られる怖さから、失う怖さから。こんな立場でありながら、自分の弱さ故に信じる事すら出来ない、、私はただの臆病者だ』

「っ………」

『…護りたいもの程、傷付けてしまう』

反射的に顔を上げた啓太だが、成美の顔は髪に隠れて少しも見えなかった。