殺す少女と堕ちる男達 2

「俺はあんたに救われた。あんたはリスクを背負ってまで、見ず知らずの俺を助けてくれたんだ。それなのになんで、なんで俺には護らせてくれない?なんでなんにも教えてくれない?こんなの、おかしいだろ!」

すっかり昔の口調に戻った啓太は、今にも泣き出しそうだった。

「……あんたは強いよ。俺なんかより、よっぽど強い。でも、弱い奴が強い奴を護るのは、ダメなのかよ…」

『………………』

言葉が見つからなかった

「……アイツに、会ったんだろ」

啓太の目は、確信に満ち溢れていた。コイツは馬鹿なようでいて、昔から妙なところに鋭い。

「アイツの事は組織の全員が知ってる。でも、一瞬でも直接見た事があるのは、俺だけだ」

『………あぁ』

「…あんた、あの時と同じような目してる」

ほんと、妙なところに鋭いんだよな、お前