殺す少女と堕ちる男達 2

暗く静まり返った部屋に、ひとつの音が響き渡る。


『…もしもし、私だ』

「……成美か。久しいな」


電子音の向こうで、男の声がする。


『……調べて欲しい事があるんだ、ロイ』


成美は彼の名を呼んだ。


「フッ、久しぶりの会話だってのに、談笑もなしか」

『緊急なんだよ』

「あぁ、だろうな」


男は、全てが分かっているかのように呟いた。


『…………“桜庭 海斗”の詳細。頼めるか』

「…フッ、お前の頼みだからな」

『3日以内に頼む』

「俺を誰だと思ってるんだ。裏世界トップの情報屋だぞ。1日も要らねぇ」