殺す少女と堕ちる男達 2

それもそのはずである。約60人分だ。両手には6つずつ大きめの袋が握られ、肩にはケーキ屋で貰ったのか、これまたケーキの入った斜め掛けのトートバッグが2つもかけられている。


……よく歩けたな

この場にいる全員が、心中で思った。

体力バカな上普段から鍛えている彼女以外であれば、到底この格好で2キロという道のりは歩けないだろう。いや、歩けたとしても1日はかかる。


『…………………………重い』

「……………………おつかれ」

それ以外の言葉が、彼らには見つからなかった。