殺す少女と堕ちる男達 2

「まぁでも、アイツのお陰で、お前が千桜とかいう族と繋がってる事がわかった訳だし?そのお陰で大体の位置を把握して、追手を使って星蘭高校や西城組を特定出来たわけだからね。結構役にはたったよ」

そう言っニコニコする男は、どこの誰が見ても狂人そのものだった。

それから男は、急に真剣な顔つきに戻り、微々たる殺気を振りまいた。

「…俺はさ、お前を見つけたら、すぐに殺そうと思ってたんだよ」

そうだろうな、と成美は心中で思った。
彼女も同じ事を思っていたからだ。

「……でもさ、それじゃ生ぬるいんだよね」

男は狂気と憎悪を宿した瞳で、彼女を見た。

「昔ある男に言われたんだ。‘殺したい程に憎い人間がいるのなら、その人間から全てを奪い絶望させ、存分に痛みつけてから殺してやれ‘って。それが相手を何よりも苦しめる事が出来る【復讐】なんだってね」