殺す少女と堕ちる男達 2

お金を預かり、智也と二人で家を出た。

「…………………」

『…………………』

寒い、めちゃくちゃ寒い。


「……ナルさん、寒いっす」

それは気温か。それとも心か。

「……寒くて寒くて仕方ないっす」

そうか、心か。

「俺ケーキ買いに行くのに、こんなにワクワクしないの初めてっす」

『……奇遇だな。私もだ』

私が言い出しっぺとはいえ、これは確かにキツい。ケーキ屋までの道のりは2キロ。それを、この雪がシンシンと降る極寒の中を潜り抜けるのだ。因みに表の道は遠いので裏道や路地裏を通るため、当たりも真っ暗だ。

「ナルさん、しりとりしましょう!」

突然隣を歩く智也が、そんな事を言い出した。顔色は寒さで青白いが、私もきっと同じような色をしているのだろう。