殺す少女と堕ちる男達 2

朔夜はピアスを受け取ると、器用に優しくピアスを嵌めた。

「うん、似合ってんな」

『…ありがとな、朔夜』

「おーよ」

耳には2つ。首に1つ。腕に1つ。

感情や絆が物体化したものを身に付けているようで、すごくいい気分だな。

朔夜も私のプレゼントのネクタイを、随分と気に入ってくれたようで良かった。

と、そんな時

「おいナル、俺まだ渡してねーぞ」

光一が後ろから頭をゲンコツでグリグリとしてくる。

そういえばそうだ。こいつにはまだ貰ってない。

『…さっさと寄越せ』

「それが人にものを頼む態度か?あ?」

『早くしろ』

「はぁ、ったくしゃーねーなー。ほらよ」