殺す少女と堕ちる男達 2

すると、体が急に重くなった。主に後ろから。

「よーナル、久しぶりだな」

やはり光一だ。そういえばこいつとは旅行に行ったっきり会っていなかった。

『…あぁ、久しぶりだな、光一。生きてたようで何よりだ』

「あぁ、マジで死ぬかと思ったよ」

あの後朔夜に引きずられて本家に帰っていったが、まぁ、、うん。この約1ヶ月に何があったのかなんて、別に知りたくはない。

……目元にクマがあり、どことなくやつれている気もするが…………きっと今日のクリスマスパーティーが楽しみで、昨日は眠れなかったんだろう。あぁ、きっとそうに違いない。

「てかお前、聞いたぞ。明日もなんか小僧共とパーリーするんだろ?ケーキ2日連続で食うとか太るぞ」

「阿呆か。毎日メロンパン5個食ってるやつに言うことかよ」

「ぬっわ朔夜?!」