殺す少女と堕ちる男達 2

お昼頃になると、光一と春馬が本家から来た。それと一緒にやっと起床した瞬も入ってくる。因みに全員で集まるのは、夜の7時から本家の居間で、と決まっている。プレゼント交換も何となくその時にやるという風習がある。

「ナルちゃん!メリークリスマス!」

リビングに入ってきた瞬間ダッシュで突進してきたのは、皆の天使、春馬君だ。

『……春馬、メリークリスマス』

「ねぇナルちゃんナルちゃん、今日サンタさん来てくれるかな?」

『サンタさんは良い子にしてれば来るからな。春馬のとこにも来るさ。な、樹』

「うん、絶対来るよ」

「アンタらさっきと全然違うじゃないっスか!!」

黙りなさいケイタクロース。