殺す少女と堕ちる男達 2

「……おはよ、ナル」

『…おはよ樹』

そんな事をしていると、リビングのドアから樹が入ってきた。随分と眠そうだ。

「あ!樹さんメリークリスマスッス!今日は俺サンタなんで、なんでも欲しいもの言ってくださいっス!」

「……じゃああれ取ってきて」

「だぁかぁらぁ!なんでサンタパシるんスか!これじゃあサンタじゃなくてパシリサンタじゃないっスか!」

「……サンタは黙って言う事聞いてればいいんだよ。1年のうち364日も休んでる様な奴に用はない」

「あああ!取ってくればいいんでしょっ!取ってくればっ!」

流石、可愛い顔して辛辣な少年である。夢も希望もあったもんじゃない。ケイタクロースは泣きながら樹ご要望のコーラを取りに行った。ご愁傷さま。