チームのトップというのは、容易なものじゃない。常に冷静に。常に目を光らせている。仲間の上に立つというのは、並大抵のプレッシャーではない。たくさんの信頼と憧れ、そして他者から向けられる嫌悪を、一心に背負っている。
成美にも分かるのだ。彼女自身が、多くの仲間の命を預かっているトップであるからこそ。
アイツの事は、ほんの数ヶ月しか見たことはないが、それでも然れど数ヶ月。神谷のクラスメイト等よりは、アイツの事を知っていると自負できる。
『……神谷は、絶対に足を止めないんだ。前に足を出すことを、躊躇しない』
神谷は言っていた。自分が弟を連れ出していれば、弟は死ななかったのだと。
だが、時は絶対に戻らない。タラレバなどは、通用しないのだ。
間違いや後悔は取り戻せない。どれだけ時が経とうと、心の中にずっと居座り続ける。
成美にも分かるのだ。彼女自身が、多くの仲間の命を預かっているトップであるからこそ。
アイツの事は、ほんの数ヶ月しか見たことはないが、それでも然れど数ヶ月。神谷のクラスメイト等よりは、アイツの事を知っていると自負できる。
『……神谷は、絶対に足を止めないんだ。前に足を出すことを、躊躇しない』
神谷は言っていた。自分が弟を連れ出していれば、弟は死ななかったのだと。
だが、時は絶対に戻らない。タラレバなどは、通用しないのだ。
間違いや後悔は取り戻せない。どれだけ時が経とうと、心の中にずっと居座り続ける。
