殺す少女と堕ちる男達 2

先程よりも驚いた様子で目を瞬かせた。

「君、もしかして、星蘭高校の生徒か?」

『…あぁ、多分そうだな』

「じゃあ私の息子、彪吾も知っているのか?」

……やはりか。顔があまり似てなかったから気づかなかったが、確かにそうだと言われれば、しっくりくる。

『…あぁ、知ってる』

すると神谷さんは、「そうだったのか」と嬉しそうな顔をした。

「アイツは母親似だからな、私にはあまり似ていないんだ」

『……雰囲気は、アイツとよく似ている』

「……そうか?」

『……あぁ』

そう言うと、更に嬉しそうな顔をした。
良いお父さんじゃないか、本当に。