殺す少女と堕ちる男達 2

午前1時。目の前の春馬が寝息を立ててぐっすり眠っている。こやつは寝ている姿までもが天使だ。なんて奴だ本当に。

可愛い春馬の頭を撫でていると、ふとお腹が少し苦しくなった。

『…………光一?』

光一の回している手だ。

『…まだ起きてんのか。早く寝ろよ。昨日も寝てないんだろ』

春馬が起きないよう、静かに言う。

「………ねみぃ」

『……じゃあ寝ろよ』

「………ん、お前がこっち向いたらな」

春馬も寝たし、仕方なく光一の方へ体を反転させる。と、思ったより光一の顔が近くにあり寄り目になった。

『…………………』

「…………………」

『……ほら、向いたぞ。早く寝ろ』

「…………………」