「はぁぁ、たくっ有栖川、お前今日居残りだかんな!」

それだけ言うと、五十嵐さんは去っていった。

『……………』

「ナル、どんまい」

「どんまいだな」

そして、5人に3人が加わって歩く。そして、丁度横を眠そうに歩く成美さん。

「成美さん、眠そうですね」

『……ん、眠い』

「成美さん、、、私、家を勘当されました」

そう言って成美さんを見ると、、、、、成美さんは目を細め、とても優しい顔をしていた。

『……良かったな』

その優しい顔を見て、声を聞いて、、

「………………成美さんが、やったんですか?」

あぁ、この人が手を回してくれたんだと、何故か確信した。