因みに拓哉はと言うと、お母さんが拓哉の幼少時代を話し始めた頃から、顔を赤くして俯きながら黙っている。

いや、でも結構可愛かったぞ。拓哉の幼少エピソード。

「…………お、おい母さん、もう、、そろそろ、、な、、?」

そして、あの俺様の拓哉が舌っ足らずで恥ずかしそうに話しているのだ。これはかなりレアだ。

お母さんすごい。

「あら、もう暗くなっちゃったわねぇ〜。ごめなさいね、こんな時間まで付き合わせちゃって」

『…いえ、楽しかったです』

「あら、なら良かったわぁ!また来て頂戴ね!」

『はい』

それからお母さんと別れ、やっと立ち直った拓哉と一緒に病院を出た。